モンゴル国の全国ナーダム大祭
モンゴル国家樹立2233周年、大モンゴル国建国818周年、国家の自由と独立回復の113周年、人民革命103周年の全国ナーダム大祭開会式の解説:
モンゴル国の全国ナーダム大祭
モンゴル国家樹立2233周年、大モンゴル国建国818周年、国家の自由と独立回復の113周年、人民革命103周年の全国ナーダム大祭開会式の解説:
モンゴル国の全国ナーダム大祭開会式の重要な行事の一つは国家の9本の白旗を中央スタジアムに掲揚する儀式です。この儀式は決められた慣行に従って、モンゴル国軍の儀仗隊によって執り行われます。国家の9本の白旗はチンギス・ハーン時代から崇拝されており、モンゴル国の独立の象徴、民族の誇りです。この度は国家の9本の白旗の掲揚式の際、13世紀の銅鑼と太鼓が叩かれ、数百本の喇叭と角笛の音が響きます。この儀礼は古いモンゴルナーダムの習慣であり、国家の9本の白旗が恭しく厳かに掲揚された後、ナーダム会場の背景にチンギス・ハーンの肖像画が除幕され、モンゴル国の山岳信仰の13座の山から集められた樹木の木切れに火を付け、国家の火床に火を起こします。
ナーダム会場の背景に、太陽系の9つの惑星が回り、地球上に初めての生命が誕生している様子が表現されます。この際、果てしない海の底から最初にモンゴルアルタイ山脈の頂上が姿を現し、地球初の大陸が形成されます。さらに、かつてモンゴル領土に生息していた恐竜たちが蘇り、ナーダム会場を揺るがしながら入場します。そして先史時代の人々が火を発見し、石器を作り、岩に絵を描いている様子や、氏族や部族が構成された歴史を振り返ります。この時に、モンゴルの有名な民謡オルティンドー(長い歌)「オイハン・ザンブティビーン・ナラン(穏やかな世界の太陽)」が、数千年前からの原生的な自然の音とともに、遊牧民にとって古くから崇拝の対象である太陽と月を象徴する2人の民謡歌手によって歌われます。モンゴル民謡「オイハン・ザンブティビーン・ナラン」は、太陽系の9つの惑星とその中の地球について唄う古い詞と調べです。
モンゴル全国ナーダム大祭の開会式に、2223年前にフンヌー(匈奴)帝国を築いたモドゥン・シャンユ(冒頓単于)が登場します。彼が登場する際に、ナーダム祭の会場で火の鳥が飛び回り、巨大な龍が火を吹きます。フンヌーの戦士たちが青銅と鉄を溶解して剣や槍を鋳造し、フンヌーの乙女たちは、後にノヨン山の考古学的遺跡から見つかった、神鳥ガルダがヘラジカを捕えようとしている絵が描かれている貴重な絨毯を織っています。モドゥン・シャンユ帝がモンゴル民族従来の崇拝対象である太陽と月を礼拝する姿勢を示し、モンゴル由来のロック音楽が鳴り響き、モンゴル人が青空を拝んでいる声が聞こえます。フンヌー帝国は紀元前209年にモドゥン・シャンユ帝によって建国されたモンゴル人最初の帝国です。この帝国の領土は面積的に世界史上 2 番目に大きく、1番目はチンギス・ハーンが建国した大モンゴル帝国です。フンヌーとはモンゴル語の「フン(人間)」という意味です。
モンゴル国の全国ナーダム大祭の開会式に著名な古代都市が移動してきます。チンギス・ハーンによって建設された都市アウラガ宮殿が中央スタジアムにやってきて、そこでは剣がぶつかり合い、古代の交響曲が響き、氏族部族が争い合い、13世紀のモンゴルの貴族たちが宮廷の舞踊を踊ります。また、チンギス・ハーンの騎士たちが剣と盾を用いて木製の荷車や城壁、経典の形を作って見せます。
チンギス・ハーンが国家を統治し、命令を下していた最初の首都はアウラガ宮殿でした。この都市は 1220 年まで大モンゴル国の首都であっただけでなく、世界各地から貢物や金銀が集まり、各国の王や旅人がやってきては服従し、モンゴル帝国の威厳を賞賛していました。ナーダム祭の開会式のこのパフォーマンスでは、モンゴル民族の崇拝対象となる火、太陽、月が降臨するのが見られます。
ナーダム大祭の開会式の心を揺さぶるパフォーマンスの 1 つは、中央スタジアムに都市カラコルムがそびえ立つ瞬間です。世界最大の領土と最も強力な政権を有する大モンゴル国の首都カラコルムが突然そびえ立ち、その豪華で細密な宮殿や邸宅が息を吹き返します。800年前の暮らしが繰り広げられ、領主、妃、将軍、戦士、市井の人々の姿が見られます。そして多くの国の使節や商人が行き来し、大モンゴル国の第2代皇帝であるウゲデイ(オゴタイ)が玉座に座り、伝説の銀の木から4種の飲食物が流れます。この時にカラコルムの宮廷合唱団がモンゴルの崇拝対象である火、太陽、月の下でウゲデイ・ハーンの命令による賛歌を歌うのをお聞きください。
モンゴルの古くからの歴史が披露された後、私たちは素晴らしき人々に会うことになります。彼らは、モンゴル民族の崇拝対象である火、太陽、月で、民族の独立の象徴となった金のソヨンボ文字を作り、その公式のソヨンボ文字を国旗と国章に刻み、自由と独立のために戦いました。祖国を発展の新たな道へと導き、人類が宇宙飛行を行なう遥か以前に天才的な智慧を持って火星を研究し、惑星への道をモンゴル人の才覚で切り開いていったのです。
そして、私たちは生命の起源へ戻っていきます。でも、それが生命の起源ではなかったらどうでしょうか? それが、私たちに言い聞かせたかった母なる自然の言葉であったとしたら? 母なる自然の言葉がどんな形で、どんな音で、どんな意味を持っているのか、モンゴル国の全国ナーダム大祭の開会式で、それをお見せします。このパフォーマンスの後には地球に関する歌が響きわたります。地球の歌の意味の中に「エージ(母)」という言葉があります。「エージ」という言葉には地球についての音楽があります。モンゴル人は地球を母のように、母を地球のように愛していることをモンゴルナーダムからお感じになってください。
モンゴル国の全国ナーダム大祭の開会式
モンゴル国の歴史と文化、そしてモンゴル人の心の中をお見せします。
素晴らしいナーダム祭りをお過ごしください
HAVE A HAPPY NAADAM !